Interview

ドクターズインタビュー

四ツ橋 腎泌尿器科こじまクリニック

院長児島康行

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ドクターインタビュー

どんな症例の患者さんが多くいらっしゃいますか?

どんな症例の患者さんが多くいらっしゃいますか?

男性患者で多いのは前立腺炎、尿道炎、尿路結石でしょうか。これらの治療とは別軸でいうとメンズヘルス相談も多いです。男性更年期障害やED(勃起不全)、排尿障害などがそれに当たります。また年齢が重ねると前立腺肥大症などの症状もありますから、それを含めた治療です。女性の場合は膀胱炎や腎盂(じんう)腎炎が多く、更年期障害の相談を受けることもしばしばです。

こちらの地域ならではの症例というのはありますか?

こちらの地域ならではの症例というのはありますか?

四ツ橋はもちろんですが、難波、心斎橋などの繁華街や、また本町、淀屋橋などのビジネス街も近接する、いわゆる都心部ということもあり、「性感染症」相談の患者さんが、毎日何人か来院されます。開院前から予想はしていたものの、想像以上に多いです。一番はクラミジア感染症で、その他は淋病や梅毒もあります。不特定多数との性交渉によって拡散することが多く、コマーシャルセックスワーカー(性風俗店で働く女性)から感染することが多い分、患者さんのほとんどは男性です。当院にもたまに女性患者が来られますが、女性はまず婦人科へかかるのが一般的です。男女問わず、不安があればまず受診していただき、感染しているようでしたらしっかりと治していきましょう。

なぜ泌尿器科の医師になられたのですか?

なぜ泌尿器科の医師になられたのですか?

私の父と兄が医師でしたので、その影響は大きいです。兵庫医科大学へ進学し、卒業後は大阪大学医学部付属病院で、研修医として勤務をしました。移植に興味があった当時の私は、腎臓移植の症例が多い阪大病院で、泌尿器科の医局に入った、というのが泌尿器科の医師になった理由です。尿路系や生殖器系を診療する泌尿器科は、診療範囲が広く、様々な知識が必要でした。そこから「がん治療」の専門になったのですが、移植もやりつつ大学病院や関連病院でも医療活動を続けていきました。そこでは難症例の患者さんも多く、専門の医師が少ないこともあり苦労もありました。泌尿器科がもともと外科の一部ということを知らない方も多くいらっしゃり、「手術は児島先生ではなく、外科でやってもらうのですか?」と聞かれることも結構ありました(笑)。

勤務医時代で印象的なご経験は?

勤務医時代で印象的なご経験は?

泌尿器科の医師があまりやらない、副甲状腺の手術を数多く執刀したことでしょうか。副甲状腺は首にある組織なのに「なぜ泌尿器科?」と思われるかもしれないのですが、原発性副甲状腺機能亢進(こうしん)症という病気が、実は尿路結石の原因になるのです。当時の阪大泌尿器科教授が、この副甲状腺手術の第一人者といわれているのですが、その先生は絶対にご自身で執刀するので、そのときはただ見ているだけでしたが、その後の勤務医時代では、透析患者さんや腎移植の患者さんに発生する「続発性副甲状腺機能亢進症」対して、副甲状腺手術を行う機会が多くなり、現在も大学病院や関連施設でこの手術のお手伝いに行くことがあります。

基幹病院と開業クリニックとの違いは?

基幹病院と開業クリニックとの違いは?

基幹病院では主に、がんや前立腺肥大症など、手術を主とした患者さんが中心ですが、街のクリニックでは尿道炎や前立腺炎の患者さんが多いです。患者さんの層がそれぞれで全然違うということは、開業した後で実感しました。皆さんのお悩みや症状の中には、泌尿器科で診療できることが実は多いのですが、ちょっとデリケートな部分の病気もありますので、プライバシーの保護はもちろん重要視しています。また、人には言いづらい症状もありますので、きちんと患者さんの訴えに耳を傾けるよう努めています。例えば、男性のED相談などは、当院では当たり前です。どんな相談でも少々のことでは驚きません(笑)。カウンセリングにもなるべく時間を割いています。

愛犬のロゴマークが印象的ですね

愛犬のロゴマークが印象的ですね

どうしても入りにくいイメージが泌尿器科にはありますので、誰でも入りやすいよう、ある作家さんに依頼してロゴマークを作成していただき、当院のトレードマークとしました。モチーフとなっている犬は「オスカル君」というのですが、以前私が実際に飼っていたスタンダードプードルで、もう亡くなってしまったのですがすごく賢い子で、近所の人気者だったんです。パッと見た感じは小児科のロゴマークっぽいですが、優しい雰囲気のおかげか、女性や犬好きの方が来院してくれているように思います。私はもともと、獣医師になりたかったぐらいの動物好きですから、オスカルがいなくなったときは、しばらくペットロス状態になりました。しかし、ここを通る人がこのマークをふと見上げて来院してくれているわけですし、今もクリニックに貢献してくれているんです、きっと。ちなみに今のところ動物病院と間違えられたことはありません(笑)。

どのような症状が出たときに、泌尿器科にかかれば良いですか?

どのような症状が出たときに、泌尿器科にかかれば良いですか?

肉眼でわかる症状としては「血尿」でしょうか。熱や痛み等の症状がないにも関わらず血尿が出る、いわゆる無症候性血尿の場合、膀胱がんなどの悪性腫瘍の可能性もありますので、注意が必要です。放置せず必ず泌尿器科を受診していただきたいです。それと、喫煙者で血尿が出た場合も、膀胱がんの可能性があります。検診で血尿、蛋白尿、腎機能障害、高いクレアチニン値が出た場合も、必ず受診してください。

「気になることがあれば、素直に受診」これが大切です。

「気になることがあれば、素直に受診」これが大切です。

例えば軽い尿漏れなどでお悩みの方も、薬の処方や生活指導などで改善が可能ですので、恥ずかしがらずに来ていただきたいです。中高年でメタボリックシンドロームになると動脈硬化などが進行して、前立腺に異常がなかったとしても頻尿になることがしばしばです。糖尿病や高血圧から頻尿になる方もいらっしゃいます。やはり生活習慣に起因することが多いのですが、内科の先生には言いづらくても、泌尿器科である当院ではごく当たり前の症状です。ですので、尿漏れなどでお困りの方は、とりあえず悩まず当院に来ていただければと思います。長年泌尿器科をやっていますから経験はありますし、クリニックで治せる病気は治せます。もし入院が必要な場合も、連携している病院が近隣にもたくさんあります。安心してまずは気軽にご相談していただければと思います。

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